下唇を噛みしめ

「ねーえ、カンちゃん……」

 

すぐ傍で悩ましい声がした。

 

ハンディビデオを録画状態のまま小卓に置いた遠見夫人は、ラグにペタリと座り、太腿を露わにして股間に手を突っ込んでいる。

 

眼鏡がずれているのも構わず、

 

「今日子さんが終わったら、私もお願い。

 

もう、濡れちゃって濡れちゃって、たまらないの」

 

と男に鼻声で呼びかける。

 

若い男は快感に震える今日子の躯を抱きながら上体を起こすと、再び体を入れ換える。

 

硬直の解けたばかりの女体は男の手によって大きく開かれ、黒いヒールを付けた両脚が高々と跳ね上げられた。

 

男は、レイプするような勢いで今日子の躯に覆い被さっていく。

 

(ああ、なんて、こと……なんて、いい気持ち……もっと、激しく、して……こわして……バラバラに……)

 

意識が遠のき、獣じみた声を上げながら、今日子は悶えた。

 

ガスマスクのガラスが曇り、狭窄した視界は一面ミルクのように白い。

 

聴覚も視覚も呼吸さえも制限された世界で、今日子の躯の中を駆けめぐる性感だけが確実に広がっていく。

 

そして、それは確実に限界を迎え、爆発する……

 

抗しきれない絶頂への途上で、今日子は後頭部を激しく椅子の背もたれに打ちつけていた。

 

何度も、何度も。

 

次の瞬間、体内のすべてのものが子宮に向けて収縮し、空になった肉体が勢いよく虚空に投げ出されていた。

 

しばらくして男が身を起こすと、服の上から大きな乳房を揉み上げながら、遠見夫人がキラキラ濡れた瞳で見上げていた。

 

「済んだのね?嬉しいわ。

 

さあ、来て。

 

もうガマンできない」

 

ゴム鞠のような躯を揺すって、夫人は手を男の方に伸ばす。

 

男は立ち上がった。

 

今日子の淫液でべっとりと濡れた男根は、少しも固さを失わず、堂々と反りかえっている。

 

夫人はゴクリと生唾を呑み込んだ。

 

それから左右に伸びきった花柄の刺繍のあるパンティをいそいそと脱ぐ。

 

「んーっ、あっ!んーっ、あっ!」

 

下唇を噛みしめていた夫人は、男のモノを迎え入れ、野太い声でよがった。

 

セイウチに似た声だった。

 

それから自分でブラウスの胸のボタンを外すと、窮屈そうにブラジャーで締め付けられている胸の隆起が現れた。

 

さきほどから、欲望にまかせて揉んだせいか、片方はブラジャーがずれて、乳首が完全に顔を出している。

 

男は、手を伸ばして、不格好にはみ出た乳房にも愛撫を加え、抽送を始めた。

 

ユッサ、ユッサと夫人の肥えた躯が揺れ、

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